4月, 2006 のアーカイブ

Illust5

上図は作成中のVer6.xの入力画面です。

Ver6.xでは発行条件の入力を出るだけ簡素化したいと考えています。
上図は新株予約権付社債を発行するときの入力画面ですが、左側のペインにおいてユーザーが入力しなければならない項目は、四角いボックスで囲まれた新株予約権の行使価額と、目的株式である優先株式の(普通株式への)転換価額の2つだけです。

他の項目はすべて、右側のペインの割当数を入力すれば自動的に計算されます。割当数についても、Ver5.xでは新株予約権付社債の場合、社債の額面金額を入力することとしていましたが、プロ以外には新株予約権付社債の構造をきちんと理解していないと分かりづらいと思い、新株予約権が行使された場合に発行される株式数(=行使株数)を直接入力することしました(プロでも勉強不足な人は分からない場合もw)。

これにより、他の潜在/種類株式数やその比率の増減がすぐに再計算されるので、発行した場合に全体に与える影響が一目で分かるようにしたいと考えています。

社債に附属する新株予約権の個数と、新株予約権の目的株式の数は、それぞれ1個と1株がDefaultとして設定されていますので、割当数として入力した行使株数に行使価額を乗算した金額がそのまま社債金額となります。これにより、新株予約権付社債の構造に詳しくないユーザーでも直感的に入力が出来るようになりました。簡素化したとは言っても、新株予約権の個数と新株予約権の目的株式の数には独自の値を入力することも可能ですので、知識のあるユーザーは詳細な社債設計を行うことも出来ます。

Illust6プログラム全般にわたって、通常画面では普段あまり使われることが少ないと思われる項目は隠しておき、必要に応じて入力ボックスを表示するよう設計しました。

左図では、「有利発行」、「有利な転換価額」、「資本金組入額」の3つの項目が開かれた状態を表しています。普段は隠れている項目も、チェックボックスにチェックを入れることによって入力可能となります。この場合、新株予約権の目的株式である優先株の発行価額が有利であった場合、本来の適正価額である「時価」を入力することにより、他の潜在的に優先株を発行しようとする新株予約権の行使価額がMarket Price方式により自動的に修正されます。

更に優先株式を普通株式に転換するときの転換価額も有利であった場合に対応し、「普通株式の時価」を入力しておけば、潜在的に普通株式を発行しようとする他の新株予約権等の行使価額が同じくMarket Price方式により自動的に修正されます。

また発行価額のうち幾らを資本金に組入れ残りを資本準備金に組入れるかも細かく設定することが出来ます。「資本金組入額」にチェックを入れない場合、払込価額の1/2をそれぞれ資本金と資本準備金に組入れることとしていますが、何らかの事情で全額を資本金に組入れたい場合には、「資本金組入額」に払込金額と同額を入力すれば、(資本)「準備金組入額」は自動的に払込金額-資本金組入額が計算されて代入されます。

長くなりましたが、このように普段の必要入力項目は最小にしつつ、詳細な設定を行いたい場合にも対応したいと考えています。

Blogの影響力

メモメモ。

2005年10月時点の調べで、世界では1秒間に1つ、1日で7万件の新規ブログが開設され、1秒間に12.7のブログエントリが書かれているそうである。
世界のインターネット人口が10億にとすると、2.5%がブログを書く。
楽天のブログを見て楽天の商品を買うという人が、楽天の売り上げの約2割を占め、そのアフィリエイトのみの売り上げは月間30億円にもなるという。
Passion For The Future: 革命メディア ブログの正体

これはひどい

いくらなんでもこのタイトルは酷いですねぇ。
250
確かに「freak」という単語には刺激的な意味も含まれていますが、ん~、個人的には「フリークノミクス」で良かったんじゃないかと。でもこれだと何の本か分からないかもなぁ。とても面白い本なのに変な誤解を受けないかと心配です。こちらの紹介を読むと、あなたもきっと読みたくなりますよ。

だが読み終えて多くの人は、たぶんこう思うんじゃないだろうか:「でもこれ……どこが経済学の本なの?」
じゃあここでの「経済学」とは? それは人のインセンティブ、つまり人を動かすのは何か、という問題意識だ。
著者は思いがけない分野で、だれも気がつかないインセンティブ構造を見つけ、そしてそれを巧妙なデータ分析で裏付け、思いもよらない結論を次々に導く。

著者のBlogはこちら
[tags]FREAKONOMICS,Steven D. Levitt, Stephen J. Dubner[/tags]

KKR — KPCB

池田信夫 blog:ソフトバンクは1兆円ドブに捨てた?

ボーダフォンの経常利益は800億円、このうち負債(1兆7000億円)の支払い金利で500億円が飛んでしまう。

あれ?通常、支払利息は営業外費用として計上するので、経常利益は既にそれを控除した後の利益の筈なんですが、池田氏がそんなことを知らないとも思えないし、ヘンですね。ボーダフォンには何か特別な事情があるのでしょうか。

それにしてもKKRとは懐かしい。昔、RJR Nabiscoの買収劇で名前を馳せたところですね。氏のエントリでは簡単に「世界最強の投資ファンド」としか紹介されていませんが、WikiPediaにはもっと生々しく説明されています。

Kohlberg Kravis Roberts & Co (commonly referred to as KKR) is a New York City-based private equity firm that focuses primarily on late stage leveraged buyouts. It was founded in 1976 by Jerome Kohlberg, Jr., and cousins Henry Kravis and George R. Roberts, all of whom had previously worked together at Bear Stearns.

因みにventureの世界で有名なKPCBはKleiner Perkins Caufield & Byersで、あのJohn Doerrがいるところですね:) (単なる略字つながり)

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GEEK vs SUIT

Diggで面白い話が紹介されていました。簡単にまとめると、とあるベンチャー企業において、技術者がメール・サーバーの不調をきっかけに、CFOが密かに会社の売却を企んでいることを暴き、結果として買収は中止、CFOに解雇され従業員の雇用は守られたという話です。原文はこちら。
A Day in the Life of an Information Security Investigator

ある日、メール・サーバーがエラー・メッセージを吐くので調べてみたら、大きなビデオ・ファイルを送ろうとして何度もアンチ・ウィルス・ソフトに引っ掛かっていた奴がいて、それがCFOだったと。念のために、エラーの原因となっていそうな他のメッセージも調べてみると、なんと会社の資産売却プランが出てびっくり。従業員は全員解雇というのでまたびっくり。そのくせ経営陣はちゃっかり特別報酬を受け取ることになってる。CEOとCOOは最低1年程度の雇用は保証すべきと主張したのに対して、このCFOが猛反対したらしい。

頭にきたサーバー管理者と彼は皆に知らしめるべく、CFOのメールを全従業員にBCCされるようサーバーの設定を変えてしまった。早速配信され始めたメールの内容は、未成年ポルノ・サイトのアカウントが消されたという苦情だったwww おまけにアカウント再発行のためにクレジット・カード番号も付いていた。

結局、古参の従業員が、売却成功の暁にはCFOらが特別報酬を受け取ることを記したメールを役員会に叩きつけた結果、陰謀は阻止されてめでたしめでたし、と。

まるでシリコン・ハーレーを舞台にした小説のようで、話自体も面白いのですが、Suit組に対するGEEKの感情があちこちでストレートに表現されているのが興味深いですね。例えばこんな感じ。

Our CFO was your typical suit a$$hole. He treated everyone around him like they were beneath him, dressed in thousand dollar suits and drove a Porsche (and resembled a certain boss on ‘Office Space’ – no kidding!).

このエントリはGEEKがSuitをやっつけた話ですから、コメント欄も拍手喝采という感じです。。

And the moral of the story is….Do not pi$$ off geeks. You will not win.;-D

do not f*** with us. we are the ppl who run your servers. we are the ppl who make sure your credit card purchase go through, and you do not want to piss us off.chalk up one for the good guys.

米国のIT企業ってこんな感じなんですかね…。

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マザーズ・ジャスダック 上場希望で人気拮抗 帝国データ調査 – CNET Japan

メモメモ。

調査によると、今後[tag]上場[/tag]を予定・希望する未上場企業(一千六十九社)が選んだ株式市場は、複数回答の結果、(1)[tag]東証マザーズ[/tag](選択率38・4%、四百十一社)(2)[tag]ジャスダック[/tag]証券取引所(同36・4%、三百八十九社)(3)[tag]大証ヘラクレス[/tag](同16・3%、百七十四社)の順となった。東証マザーズとジャスダックへの希望回答が拮抗(きっこう)し、人気面でも株式市場の“[tag]東京一極集中化[/tag]”の傾向を示した。

現時点で予定しているVer6.0の仕様です。

  • [tag]Class Module[/tag]の使用によりコードを簡素化
    前にも書いたとおりTextBox等におけるAfterUpdateは使えないようですが、他のEventでは動作をClass Moduleにまとめてしまうことにより、結構コードを短く出来るようです(今までが長すぎたとも言える)。
  • Rich Formの実装
    • カラー・パターンを幾つか用意
      Ver5.0ではシンプルさを狙って意図的にフォームの色をDefaultのままにしておきましたが、今度は5パターンくらいの色を用意し、ユーザーの好みで切り替えられるようにしようかと。欲を言えばユーザーがパターン設計できる機能も付けられればベストかな。しかし一方で、あまり本体の機能と関係ないところにリソースを消費するのもなんだか…という気もします。
    • 選択や入力時に点滅して変更を見た目に分かりやすくする。
      OptionBoxをクリックしたときや、数値を入力したときに文字や数字が点滅して、点滅が終わった後も他とは違う色が残っていれば、今、ユーザーにとって何をしているのか理解し易いかもしれません。しかし、これもリソースを喰いそうだなぁ。
    • 全てのアクションをForm内にまとめる
      ここで言う「アクション」とは実施するファイナンスの種類を指しますが、今までメニューバー(ツール・バー)をクリックすることによって動作を開始していたところを、全てForm内にまとめてしまえば、メニューが簡素化される筈….。小計作成等は元のまま残りますが。
    • 壁紙的な機能の追加
      ユーザーが好きな画像をFormに貼り付けられるようにすれば、少しは愛着をもって頂けるかもしれません。
      Ver6 Under Construction
    • エラー・メッセージにMsgBoxを使わない。
      未入力項目等があったときMsgBox関数を使うのは便利なんですが、ちょっと無愛想すぎます。カラフルなMsgBoxを表示するAddinを作ってしまった方もいるようですが、まぁそこまでしなくとも、もうちょっとセンスよくしたいものです。
  • 新株引受権付社債は非採用
    もう、そろそろ新株引受権が残っているという会社もなくなってきたかと…..。

[tags]資本政策案,VBA[/tags]

同じく日経の記事から。
「[tag]SNS[/tag]で『口コミ』広告」(4/25 12面(12版))によれば、[tag]グリー[/tag]と[tag]はてな[/tag]の合計会員数は「約70万人」との事。どちらかの数字が分かれば他方の会員数も分かりますね。
昨年12月に200万人を超えたmixiは、同記事によると3月1日時点でもう300万人に達しているとか。また「総務省の調査では三月末の各社のサービス登録者数はのべ760万人」とも記載されています。米国では[tag]MySpace[/tag]が約6,700万人、2位の[tag]Friendster[/tag]は2,700万人ですか。一桁違いますね。
日本でもじわじわとSNSの浸透率が上がってきているようで、ちらほらとVC向けファイナンスの話も耳にします。Web2.0的企業はみんなそうでしょうが、先ずは確固たる収益基盤の確立が急務でしょうね。
(別に[tag]Web2.0[/tag]企業に限らないか….。)

NIKKEI NET:外国企業の日本企業買収、「[tag]株式交換[/tag]」の税制整備・政府検討

政府は外国株を使った企業買収の解禁に向けて、税制面の整備に乗り出す。外国企業が買収対象である日本企業の株主に自社株を与え、株式交換方式で[tag]M&A[/tag](企業の合併・買収)を進める際、株主が外国株を受け取った時点では課税しない方向で検討する。株主が買収に応じやすいようにし、外国企業による対日直接投資の拡大につなげる。2007年度の税制改正法案に盛り込む見通しだ。

[tag]三角合併[/tag]の辺りは不勉強なので、取り敢えずメモ。

本誌では一面のトップ扱いですね。記事によると「株主が外国株を受け取った時点では課税しない方向で検討」との事ですが、それではいつ課税するんでしょうか。交換で受け取った外国企業の株式を売却するときのキャピタル・ゲインの計算において、外国企業の株式ではなくて元々の日本企業の株式の取得価額から売却益をはじいて課税額を計算する、ということでしょうかねぇ。

本誌の記事には

例えば、株主がもともと百円で取得していた日本企業の株が百五十円に上昇した時点で外国企業に傘下入りした場合、株主は百五十円相当の外国株を対価として受け取ることになる。その際、税務当局が五十円の売却益が生じたとみなし、株主に課税する懸念があった。

という例が載っていますが、この場合には後に外国企業の株式を売却するときに、その取得価額を百五十円ではなく百円とみなす、ということなのでしょうか。
また、株主の取得価額が百円ではなく二百円であった場合には、五十円の「売却損」(正確には交換の際の不利な比率)はキャピタル・ゲインの計算から控除してくれるんでしょうか。

また少しバグを直しました。

  • 株式公開ユニットにおいて、公募・売出株数が0の場合でもエラー・メッセージが表示されないよう訂正しました。このようなことが想定されるケースは殆どないかと思われますが、相続税の物納のみを目的として公開株数0でIPOを行った会社が過去にありますので。但し新興市場に公開する場合には市場に流通させるに十分な株数が必要ですのでご注意ください。
  • 公開価格の四捨五入の仕方を訂正しました。

いつもの場所に置いておきますのでダウンロードしてお使いください。

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