5月 18th, 2006 のアーカイブ

会社法第108条に規定されている種類株式については当プログラムでも既にVer5.xからサポートしており、普通株式とは別に発行できるものとしています。

当プログラムにおける種類株式の取り扱いについて、簡単に説明しておきますと、第108条に規定に従って9つのタイプを選択できるものとしております。更にタイプは複数選択できるものとしており、例えば優先権付および譲渡制限付株式という設計も可能としております。

そして発行の度に種類株式には「SeriesA」といった名前が自動的に附されます。「Series~」という言い方は欧米のPEF(Private Equity Finance)ではよく用いられているようで、当プログラムもそれに習ったものではありますが、実際には1回目、2回目のファイナンスといった意味合いで使われており、種類株式に限定されたものではないようです。

当プログラムでは呼び方だけ拝借して、種類株式同士を区別するためにこの言葉を用いています。普通株式を発行した場合には「Series~」という言い方はしておりません。また優先株式を発行してそれを「SeriesA」とした後、再び優先株式を発行したとしてもそれは「SeriesB」となります。同じ種類の株式を発行したとしても、発行時期が違えは発行価額や転換価額は異なってくるのが自然であるからであり、社債の改号と同じように考えていただければ幸いです。

(Ver5.xまでは、株主割当増資の場合に限り、「Series~」を付加せず当該種類株式の増加として扱っていましたが、上記の理由により、Ver6.Xからは新たな「Series」として取り扱います。)

要するに当プログラムでは、種類株式を発行するたびに「Series~」という名称が付けられます。「Series」は7つまで作成することが出来ます。