Gatesの引退に関して面白かったエントリ

ご存知の通り、昨日はBill Gates引退の話題で持ちきりだった訳ですが、個人的にはOSやIEなどにBugやSecurity Holeがなくなってくれればそれでよくて、それはあれだけの規模の会社になってしまった以上、Gatesの引退が直接に影響することではないでしょう。

私が興味を引かれたのは論評はやはりこのお二人の論評。

金も地位も手に入れたゲイツにとって、最後にほしいものは名誉だろう。それはTime誌の表紙を飾るだけではなく、おそらくノーベル平和賞が彼の究極の目的ではないか。
ビル・ゲイツの第2の人生 – 池田信夫 blog

引退後に彼が主として取り組む財団活動のことを指しているわけですが、本当にノーベル平和賞を狙っているかどうかは別として、やっぱり後継者はRay Ozzieだったとか、(これは単なる偶然でしょうが)Robert Scobleに続いてGatesもか!みたいな、いかにもMicrosoft WatcherらしいBlog界の記述よりは、鋭く先を読んでいる点で面白いっス。もう、端的にスパッとね。

あれだけの資産を持ってしまったら会社を2つ3つ作ったところで使いきれるものではないし、そんなことは(Softwareに関することであれば)Microsoftの中で出来るし、後は慈善活動しかないのでしょうが、池田氏の記述に寄れば財団の評価は高いようですし、素直に「gates偉い」と評価したいところです。

が、そう単純にコトを捉えてよいものかを指摘しているのがこの方。

彼は知っているのだろうか?徹底的な慈善活動というのは、時に慈善ではなく偽善になってしまうのだということを。
Kill Bill’s Little Finger – 404 Blog Not Found

やはりこの方は、善意を推し進めた結果が必ずしも良い結果を生むとは限らないことを知っている。

その後何度かBillを拝見したことがあるのだが、いつも変わらない印象は、「徹底的にムキになる人」ということ。
この「徹底的にムキになる」というのは、実はBillだけではなく合州国の根底にあるドグマでもある。
ただでさえ世界は合州国の徹底的な善意でおなかいっぱいなのだ。イラクを「解放」する感覚で貧困と疫病を「解放」するというのであれば、まだ$50Bを湯水のごとく浪費してくれた方がマシのようにも思える。
Kill Bill’s Little Finger – 404 Blog Not Found

「徹底的にムキにな」った結果として「Evil Empire」なんて呼ばれるようになっちゃった彼(Microsoft)ですから、またやり過ぎて変なことになってしまう可能性は十分にありますよね。

小指の話も面白かったっス。




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